テーマは完全オーガニック!都内公園で野外フェスみたいな結婚式!(インタビュー)

2016.2.24 結婚式場

大学のサークルで知り合い、交際している時にお互いに自然が大好きという近い価値観を持っていることで、グンと距離が近づいたというふたり。結婚が決まり、世界中を旅する中で結婚式のコンセプトとして選んだテーマは、「Organic」。食べるものから衣裳まですべてOrganicのもので揃え、会場は都内の公園を選択。ボランティアに支えられて、無事に大成功のうちに終えたまるで野外フェスのようなこだわりの結婚式について話を聞いた。

ハードな社会人生活を経験して、暮らしの原点に戻った

―なぜ結婚式のコンセプトに「Organic」を選んだのでしょうか。

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豊泉さん(以下敬称略)
社会人になって広告関係の仕事に就くと、目まぐるしく毎日が過ぎていきました。そんな日々を過ごしているうちに、ふと結婚していつか生まれてくる子どものことを考えたんです。

当時は仕事が中心で、自分の他のことは二の次。そんな生活を送る中、「このままこういう生活を送り続けてもいいの?」って疑問を持つようになりまして・・・・・・。
そしてもっと“健康”を大切にしたいと思うようになり、ライフスタイルを変えたいと意識を持つように。それに、私は学生時代からエコを題材にしたフリーペーパーを作っていたこともあって、自然を大切にしたいという気持ちが強くありました。彼ももともと自然が大好きで価値観も似ていたからでしょうか。次第に、オーガニックに興味を持ち始めましたね。そしてふたりで仕事を辞めて、2011年9月から憧れだった世界一周旅行に出発。念願が叶って“Organic”について学ぶ旅を敢行しました。だから結婚式のテーマには、ふたりが大切にする“Organic”に選んだのです。

挙式前、約8カ月間かけて世界を一周した

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―その世界一周旅行はなんと、挙式前に行ったそうですが……。

豊泉
もっと暮らしや仕事に“Organic”を取り入れたいという思いから、そのヒントを探すために出かけた世界一周旅行。2011年9月に東京を出発し、まずはタイへと入国。その後、アジアからヨーロッパ各国を渡り、アフリカ、南米、アメリカ本土を経て、8カ月間で世界を回りました。キューバやボリビア、ニューヨーク、ネパール、ケニア、フランスなど、全19カ国を巡りました。

―その中で何か見えてきたことはありましたか。

豊泉
ええ。世界中を旅している間に、「Organicがもっと当たり前な社会を作りたい」「もっとみんなにOrganicのことを知ってもらいたい」というふたりの思いが強くなっていきました。そしてふたりで何度も話し合って、結婚式で何を叶えたいのか?をどんどん具体的なものに落とし込んでいったんです。

―最終的に、どんな内容にまとまったのでしょうか。

豊泉
それは全部で5つにまとまりました。
(1)食べもの、衣裳などをすべてOrganicのもので揃える
(2)今までふたりに関わってくれた人をできるだけたくさん招待したい
(3)世界一周旅行について報告したい
(4)自然の中でゆったりした雰囲気の中でご飯を食べたい
(5)ゲストへの金銭的な負担を少しでも減らしたい
この5つを決めて、結婚式をしよう!という話になったんです。

―都内の公園で結婚式をしたと聞いたんですが、最初からアウトドアにしようと思っていたんでしょうか。

豊泉
いえいえ。最初のうちはレストランウエディングもいいねって話もしていたんです。でも、「食事の持ち込みOK」「200人近い人数が収容できる場所」などの条件に合うところについて検討を重ねるうちに、時間を気にせずにのびのびと利用できる公園はどう?って話になって……。この野外フェスのようなウエディングにたどり着きました。そして会場の予約は、旅先のアルゼンチンから完了。ゲストへの招待メールも旅行をしながら行いました。

ボランティアの力を借りながら、準備を進めた

―ちなみに結婚式の準備は、ふたりで行ったのでしょうか。

豊泉
いえいえ。さすがにふたりだけであの結婚式を行うのはムリでした。実は、知り合いなどから紹介をしてもらって、私たちの結婚式のコンセプトに共感してくれた社会人・学生ボランティア30人の方々に運営していただきました。

―よくそれだけの人が集まりましたね。

豊泉
そうですね。学生時代からフリーペーパーのつながりもありましたし、クチコミ等で広がって、こんなにたくさんの人に興味を持っていただけたのでありがたかったですね。
Facebookも活用しましたし、同じ公園で結婚式をしたことがある人が幹事になってくれたことも助かりました。

―準備はどうやって進めていったのでしょうか。

豊泉:全員で集まるのは月2回と決めて、あとは個別にメールやミーティングをしていく形にしました。

―招待状もステキなものですが、これはどうやって作ったのでしょう。

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コンセプトブック

豊泉
学生時代、一緒にフリーペーパーを作っていた際にアートディレクターをしていた友人がデザインしてくれました。「お皿を持ってきてください」「ピクニック気分が味わえる服装で」「不用品を1つお持ちください」「新郎新婦との思い出写真を持ってきてください」など、オーダーがいっぱい書かれたもの。当日は、「なぜOrganicなのか?」や世界一周旅行についての報告をまとめた16ページに亘る冊子を配りました。
―お皿や服装については分かるのですが、不要品は一体、どうして必要だったのでしょう

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豊泉
不要品を持ち寄ったガレッジセールを実施。自分で値段を決めて買っていただき、集まったお金は旅先で出合ったケニアの村へ寄付を行いました。

―なるほど。そういうことでしたか。ちなみに、結婚式はプロでさえ、大変なイベントです。よく成功させることができましたね?

豊泉
実は、ボランティアスタッフの中には、結婚式場でのアルバイトなど、ブライダル業界で働いた経験者が3人もいました。そこで、その3人に結婚式を作り上げる中心になってもらったので、上手く進めることができました。当日運営も、そのスタッフが手際よく行ってくれたので、本当に助かりましたね。たくさんの人の力を借りて実現することができた、Organic Weddingでした。

―ちなみにゲストのみなさんの反応はいかがでしたか。

豊泉
「こんな結婚式、はじめて」「ご飯が美味しかった」と喜んでくれるゲストたちの様子を見て、素材の良さや温かみを生かす結婚式ができて本当に良かったと思いました。

大空の下、行われた結婚式はほとんどがハンドメイド

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―ちなみに、結婚式では衣裳から食事まで“Organic”にこだわったんですよね!?

豊泉
私のウエディングドレスや彼のシャツは、大阪にあるオーガニックコットンのお店「HAP」さんにオーダーメイド。食事は自然栽培のお野菜を使った料理を準備。
野菜は、 「Olahono」畑 小平さんにオーダー。野菜が育つ様子から楽しめる小平さんのOlahono畑の一口オーナーになり、愛情のこもった新鮮採れたて無農薬野菜を届けてもらいました。 ほかにもBiosk 桜井さんにもご依頼。群馬県から、自然に優しくサステナブルな自然栽培(無肥料・無農薬)の栄養たっぷり採れたて野菜を届けてもらいました。「このピーマン、うまっ」とゲストから歓声もあがり、ゲストたちにも大好評でした。

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またお肉は、有機食材宅配サービスのパイオニア、大地を守る会さんから岩手県山形村の短角牛をいただきました。放牧でのびのび、遺伝子組み換え飼料ゼロ、100%国産飼料で育った牛ということでかなり美味しかったです。ほかにもお肉は、神奈川県で飼育から精肉・加工まで自社で一環生産を行っている湘南ぴゅあさんにお願いして手配。自然に近い環境で、非遺伝子組み換えの安心な飼料で育てられた安心のブランド豚「湘南ぴゅあポーク」を私たちもぜひ食べてみたい!と今回提供頂きました。ケータリングでは、有機野菜、無添加食品などを扱うみさとやさん、オーガニック食材を使った自然食レストランのみどりえさんなどにお願いしました。

ケーキは、パティスリー ポタジエさんに依頼。屋外でも傷みにくい焼き菓子をと、ごぼうとココアのパウンドケーキやトマトのガレット、クッキーのような玉ねぎバーなど10種類をご用意しました。
ゲストたちは驚きながらも喜んで食べてくれていました。

―挙式のスタイルはどんな形式にしたのでしょう。

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豊泉
旅行中にふたりで作り上げた誓約書を読み上げる形の人前式をセレクト。マイクなしで、全9条を大きな声で読み上げました。その後、誓いのキスをして、承認した印としてゲストみんなとハイタッチ。この時には大盛り上がりでしたね。

―食事の席はどうされたのですか。

豊泉
サークルの仲間や、会社の同期など、グループごとにテントを張って着席していただきました。テーブル装花には、彼の実家に咲いていたあじさいを摘んできて飾りました。
当日は200人分のオーガニック料理を用意したのですが、半分は会場のBBQ資材を使って調理。残り半分は都内のオーガニックレストランにケータリングをオーダー。準備に一番、時間がかかったのは間違いなく料理です。料理人さんと一緒に食材を探したり、何度も打ち合わせを行ったり。ただ、Organic食材というだけでなく、生産者の方を応援することになればと有機農家さんや企業と提携して食材を調達。化学調味料などを使わない食事を用意しました。

―たくさん、ステキな動画や写真が残っていますが、撮影はどなたかプロの方にお願いしたのでしょうか。

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豊泉
はい。ムービーは「森と花 Wedding Film」さんにお願いし、写真は友人が撮影してくれました。当日の様子もしっかりと残っているのでいい思い出ですね。

―当日、もし雨だったらどうしたのでしょうか。

豊泉
実は、挙式前日の天気予報は、関東のほとんどが雨という散々なものでした。「ムリかな」とあきらめかけていた時、細かい地域予報をチェックしてみると、なんと公園のある地域だけ、晴れ間が差すという予報でした。私たちが迷っていると、料理人の方からも「外でやろう!」という一言が後押しとなり、屋外でやることにしました。
ただ後半には雨が強くなってきてしまったので、予定していたクイズや手紙朗読などを急遽中止になったのは残念でしたね。でも、みんなで楽しい時間を思う存分過ごせたので本当にいい思い出です。

―結婚式はされて良かったですか。

豊泉
もちろんです。本当に多くの人の力を借り、私たちが理想とする結婚式を挙げることができてとてもうれしかったです。

▼Wedding Profile
挙式日時/2012年7月7日
挙式会場/都内公園(匿名希望)
パーティ会場/都内公園(匿名希望)
衣裳/HAP(オーガニックコットンのオーダーメイドドレス)
料理/(野菜)Olahono畑 小平さん、(野菜)Biosk 桜井さん、
(お肉)株式会社 大地を守る会、株式会社 湘南ぴゅあ、
(料理提供)みさとや、オーガニックレストラン&デリ みどりえ
ケーキ/パティスリー ポタジエ
写真/友人撮影
ムービー/森と花 Wedding Film
印刷物/手づくり 引出物/協賛企業から頂いたオーガニック食品・雑貨
プチギフト/特になし


BLESS編集部

BLESS編集部

BLESS編集部です。感謝あふれる結婚式をつくるお手伝いがしたいです。


TOP画像出典: blesswedding.jp